ツベルクリンはヒト型結核菌の培養液から分離精製した物質(数種類のタンパク質)です。注射をしても結核を発病することはありません。ツベルクリン反応で、陽性となるのは結核菌の感染やBCGを接種した場合です。
結核菌やBCGに感作された細胞性免疫を司るTリンパ球と抗原物質であるツベルクリンとの特異的結合によって、発赤などを起こす体内物質が集まってくるため反応が起こると言われております。
検査日 前腕部に検査薬を皮内注射します 。
検査後 当日の入浴は可能です。
判定日 検査(注射)から48時間後に再度来院してください 。注射部位の反応を確認し書類を作成します。
陰性 :注射部位の発赤の長径が10mm未満
弱陽性 :注射部位の発赤の長径が10mm以上であるが硬結や2重発赤はない
中等度陽性:注射部位の発赤の長径が10mm以上で硬結を伴う
強陽性 :発赤の長径が10mm以上で硬結以外に2重発赤,水疱,壊死を伴う
陰性の場合は結核にたいする免疫を持っていないと考えられ、陽性の場合は、結核菌に感染した場合やBCG接種により結核に対する免疫がすでに成立していると考えられます。細胞性免疫が低下した状態ではツベルクリン反応が陰性になることがあります。
ツベルクリン反応検査 | ¥4,000 (税別) |